脂肪腫(リポーマ)と類似する疾患

脂肪種と類似する疾患について解説しているページです。
「脂肪種とガングリオンとの違いは?」「脂肪種とアテロームの違いは?」といった疑問をお持ちの方は、是非本ページをご参考ください。
※ご来院をご希望の方は、お電話(0120-780-194)もしくはお問い合わせフォームよりご予約いただきますようよろしくお願いいたします。

本ページの目次

脂肪腫について

脂肪腫は皮下に発生する軟部組織の腫瘍の中では最も多い良性腫瘍です。

発症時期は幼少期が多いですが、発育が遅いため発見する程大きくなるのは40~50歳代が多いです。

背部や肩、頸部などに多いですが、上腕や殿部、大腿部など四肢にも良く発生します。

大きさは数mmから10cm以上にも及ぶ巨大な脂肪腫まで様々です。通常、痛みはなく、硬さは柔らかく皮膚がドーム状に盛り上がることが多いです。

診断のために、超音波検査、CT検査、MRI検査などによる画像検査を行います。

治療法は手術による摘出です。

無症状である場合は発育も緩徐な良性腫瘍であるため治療が必要ないことも多いです。

しかし、急に大きくなるものなどは脂肪肉腫(悪性腫瘍)との鑑別が必要となります。

脂肪腫とよく間違われる軟部腫瘍の疾患

脂肪腫によく間違われる疾患は多数あります。

本ページでは、以下の4つの軟部腫瘍の疾患について脂肪腫との違いを述べます。

  1. ガングリオン
  2. 粉瘤(アテローム)
  3. 滑液包炎(かつえきほうえん)
  4. 神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)

なお、「軟部腫瘍」とは、軟部組織 (臓器や骨組織以外の組織)に発生する腫瘍の総称をさします。脂肪腫も軟部腫瘍の疾患の1つです。

これらは非腫瘍性、腫瘍性といった違いはありますが、いずれも良性の腫瘍です。
また、悪性の疾患としては「脂肪肉腫」があることは特筆しておきます。

それでは以下、各疾患の違いについてご説明します。

脂肪腫とガングリオンの違い

好発部位

ガングリオンは手関節や手指など関節包や腱鞘の近くに多いですが、脂肪腫は手など四肢の末梢には少なく、背部や頸部の他に上腕や殿部、大腿部など体に近い四肢に多いです。

硬さ

一般的にガングリオンはやや硬めですが、脂肪腫は軟らかいです。

大きさ・内容物

ガングリオンの中身はゼリー状で米粒大からピンポン玉位の大きさです。

脂肪腫は気がついたときには数cm以上の大きさになっていることが多いです。

治療法

どちらも無症状であれば必ずしも治療の必要が無い点は同じです。

症状がある場合は、ガングリオンは整形外科、脂肪腫は形成外科や整形外科での相談してみて下さい。

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脂肪腫と粉瘤(アテローム)の違い

皮膚・皮下のできものにはいろいろありますが、脂肪腫は本当の「脂肪のかたまり」です

粉瘤のことを「脂肪のできもの」「脂肪のかたまり」と表現していることがありますが、正確には粉瘤は「角質(あか)が袋で包まれた腫瘍」であり、脂肪のかたまりではありません

粉瘤と脂肪腫の違いは下記のとおりです。

視診

粉瘤は皮膚表面の浅い層にあることが多いので、黒い点が見えたり、全体が青黒っぽく見えることが多いです。(※参考:粉瘤とは

脂肪腫は皮膚の下の深い層にあることが多く、皮膚が盛り上がっているだけに見えるので皮膚の肌色のままです。

触診

粉瘤は皮膚表面で硬く、弾力があることがあります。

一方、脂肪腫は弾力はありますが皮膚の下で軟らかくゴムボールのように触れます。

放置した場合の経過

脂肪腫と類似する疾患粉瘤はよく感染をおこし、赤く腫れて化膿したり、痛みが出たりします。脂肪腫は感染を起こすことはめったになく、化膿したり急に腫れたり、痛くなることは少ないです。

徐々におおきくなってくることはどちらの場合もよくあります。

治療

どちらも手術による摘出が根本的治療です。

脂肪腫は直線的に切開を入れ、摘出します。
脂肪腫が多発し、軽度の痛みを伴うことがあり、これは血管脂肪腫と呼ばれています。

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脂肪腫と滑液包炎(かつえきほうえん)の違い

好発部位

滑液包炎とは、滑液包(関節の周囲の骨と関節の間など、大きな動きが必要な場所にできる袋状の潤滑装置で、内側には通常でも少量の滑液が入っている)が炎症を起こす事によって、関節に腫れや痛みが発生する病気です。

したがって滑液包炎は、くるぶしや肘・膝などの関節に腫れや痛みが見られます。
対して脂肪腫は関節以外の部位、例えば背部や頸部の他に上腕や殿部、大腿部など体に近い四肢でも発症します。

硬さ

脂肪腫も滑液包炎も押すと弾力性があり柔らかいという特徴がありますが、滑液包炎は押すと痛みがあります。

大きさ・内容物

脂肪腫は気がついたときには数cm以上の大きさになっていることが多いです。

滑液包炎は袋を針で刺して、内容液はさらっとした黄色い水状が認められます。
また超音波で液体が確認されます。

治療法

滑液包炎の治療は、炎症を抑え、痛みと腫れを緩和する事が目的となります。

発症原因が酷使や肘をつくなどの生活習慣によるものであれば、それらを改めたり、負担を軽減する工夫をして経過観察をします。

慢性化した滑液包炎の場合は外科的な治療が行われるケースがあります。

脂肪腫と神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)の違い

好発部位

神経鞘腫は、神経のそばに発生する良性腫瘍です。

一方、脂肪腫の大部分は「皮下」にできます。

神経鞘腫は体表に近い部分では、瘤(こぶ)として意識されます。

体の深い部分に発生した場合は、原因不明の痛みやしびれを症状とすることが多いようです。

大きさ・内容物

大部分の症例では瘤が成長する速さは比較的ゆっくりで、何年間も大きさが変わりませんが、比較的早く成長する例外的なケースもあります。

治療法

どちらも無症状であれば必ずしも治療の必要が無い点は同じです。

症状がある場合は、神経鞘腫は整形外科、脂肪腫は形成外科や整形外科での相談をしてみて下さい。

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脂肪腫は、放置によって悪性化することはあるのか

脂肪腫の放置によって悪性化したという症例はほとんど無いようです。

ただ、摘出後病理検査にかけたところ良性の脂肪腫ではなく、悪性の「脂肪肉腫」だったというケースはごく稀にですがあるようです。

悪性を示唆する所見は、腫瘤の大きさが5cmを超えること、深部発生であること、硬いこと、下層の組織に癒着するなどして可動性が乏しいことであると考えられています。

アイシークリニックでは、診察の際に超音波検査、CT検査、MRI検査などによる画像検査を行います。

手術に局所麻酔ではなく全身麻酔が必要と思われるものや悪性の可能性の高い腫瘍があると考えられる場合には、総合病院や大学病院、癌センターなどを紹介させていただきます。
※実際に当院では数ヶ月に1件程度の割合で悪性腫瘍を早期発見し、速やかに提携医療機関での専門性の高い治療に結びつけております。

連携医療機関の一例

大学病院・総合病院との連携について

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