粉瘤(アテローム)の治療法

粉瘤(アテローム)の治療法を解説しているページです。
粉瘤にはそもそも治療が必要かどうか」「粉瘤の治療法にはどのようなものがあるか」など、粉瘤治療に関する情報をまとめておりますので、是非ご参考ください。  ※来院をご希望の方は、お電話(0120-780-194)もしくはお問い合わせフォームよりご予約いただきますようよろしくお願いいたします。

本ページの目次

粉瘤(アテローム)は自然治癒することがない病気

粉瘤はニキビと間違われやすい病気で、そのまま放っておけば治るのではないかと思われる方は多くいらっしゃいます。

しかし、皮膚の奥に腫瘍としてできる粉瘤は自然治癒せず、切除しなければ完治することはありません

たしかに、粉瘤は悪性ではなく“良性”の腫瘍です。(※「粉瘤(アテローム)とは」をご参照のこと)

しかし、良性とはいえども、放置しておくと大きくなったり炎症を起こし、生活に重大な影響を与える場合があります。

さらにこの場合、治るまでに時間がかかるうえ傷跡も残りやすくなるため、できるだけ小さいうちに専門機関に受診し処置してもらうことが賢明です。

また、粉瘤は潰しても治りません。

表面的に潰しても内部に囊腫(粉瘤の袋)が残っているためです。

嚢胞の構造が残っている限り、自力で絞り出して一時的に粉瘤が小さくなったように見えてもまた老廃物がたまって、大きい粉瘤になってしまいます。

再発しないように粉瘤を完治させるためには、手術で囊腫を取り切る必要があります。

粉瘤(アテローム)の根治治療

粉瘤の根治治療(再発が無いようにするための治療)は、嚢腫(粉瘤の袋)を全て外科的に切除することです。

では、本当にその他の治療法で根治することはできないのでしょうか?

以下、その点を解説していきます。

粉瘤は投薬のみで根治治療が可能か?

まず知っておかなければいけないことは、手術を行っていない場合、粉瘤は抗生剤での治療となる事が多いということ。

特に炎症が起きている粉瘤の場合、まず抗生物質の内服薬を処方し、数日間服用して炎症を抑えます。
抗生物質を飲んで痛みがなくなることもありますが、それは痛みのあった粉瘤の感染がおさまっただけで、腫瘍が取れたわけではありません。
この治療法によって感染を改善することはできますが、薬のみで専門機関に行かず様子を見ていると、後日、細菌感染が再発することがほとんどなのです。

また、個人ブログなどに掲載されている化膿止めや、膿を吸い出す市販薬などはお勧めできません。
なぜなら一時的に症状が抑えられても、皮膚の中に囊腫は残っているので粉瘤が完治したとは言えないからです。

粉瘤の根治治療を行うためには、腫れや炎症が治まり次第、専門機関で手術して取り除く必要があります。

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炎症や膿があると、手術でも再発のリスクは存在

次に、手術を行っても根治術では無い可能性があることも知っておかなければなりません

粉瘤種手術では、炎症を起こした時に切開排膿術(嚢腫内の内容物のみを出す治療)を行うことがあります。

ただし、これも嚢腫は残っているため根治治療ではありません。

では、自分の粉瘤が再発の可能性を残しているかどうか、再発の可能性を少なくするためには、どのように対応すればよいのでしょうか?

続いて、この点を詳しく見ていきます。

粉瘤(アテローム)の再発について

粉瘤は再発することが多い厄介な病気

これまで述べてきたように、粉瘤は再発することが多い厄介な病気です

また、粉瘤治療においてさらに厄介なのが次の点です。

  • 診察可能な病院に行っても、手術を行っている所は少ない
  • 病院で治療を行ったとしても抗生剤治療などで終わってしまう場合がある
  • 抗生剤治療で一時的に改善しても、再発してしまうケースが多い

このような実情に鑑みると、実は粉瘤治療においては、まず自分が根治治療を行ったかどうかを確認することが非常に重要です。

粉瘤の根治治療は嚢腫(粉瘤の袋)の完全な外科的切除であることは前述の通りですが、そのうえで、 根治治療を行っていない場合と行った場合に分けてご説明します。

再発を防止するための確認事項

根治治療を行っていない方の場合:再発の可能性あり

粉瘤の根治治療を行っていない場合は、そもそも嚢腫が皮内に残っています。

したがって、嚢腫内に内容物である角質や皮脂などが溜まって大きくなったり、感染した場合は赤く腫れ上がり痛みを伴ったり膿が出たりすることを繰り返します。

根治治療を行った方の場合:場合によっては再発の可能性も

粉瘤の根治的な外科手術を行っても、残念ながら嚢腫が皮内に残ることはあります

特に感染で炎症性粉瘤となってから根治治療を行った方はそのリスクは高まります。
感染の程度にもよりますが、感染して化膿すると嚢腫が脆くなって破れてしまったり、溶けてしまったりすることがあるからです。
その場合、散らばった嚢腫は完全に摘出することが困難になることが理由です。

散らばった嚢腫を確実に切除するためには大きく切除する切開摘出術が最も再発のリスクを減らすことはできますが、大きな傷痕が残ってしまうことが美容的に必ずしも望ましいとは言えません。

炎症後粉瘤でも、くり抜き法による再発率が技術の進歩で非常に低くなってきており、粉瘤手術専門クリニックに相談することが望ましいでしょう

もしかして再発? 術後トラブルについて

粉瘤の診療でよくある質問のひとつに、「再発に関する勘違い」があります。

傷跡がしこりのように硬くなるケース

術後の創傷治癒の過程において傷痕がしこりの様に硬くなることがあり、これがよく再発と間違われますが、これは再発ではありません。

どうしても心配であれば、主治医に診察してもらうのが良いでしょう。

血腫(けっしゅ)ができて粉瘤と勘違いすることも

元々粉瘤があったスペースに周辺からじわじわと出血が起こって、中に血の塊を作るというトラブルです。

手術部位を動かすと血腫ができやすくなります。どこまで動かして良いかは、手術部位や手術の大きさ、深さで大きく変わります。手術後患部をどの程度動かしてよいかをあらかじめ医師に尋ね、安静にしましょう。

だんだん痛みを伴う場合は再発を疑ってみる

しこりのようなものが術後にあった場合でも、痛みを伴ったり腫れたり膿が出てきたりする場合は粉瘤の再発を疑った方が良いでしょう。
また、再発した場合は周辺組織と癒着してしまい取り出しにくくなることもあります。

粉瘤が再発した場合は速やかに医療機関に相談してください。

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粉瘤治療に傷を目立たなくする方法はあるのか

治療においては、自分がどのような治療を行ったのかについて十分に理解し、手術のリスクを理解した上で治療法を選択することが必要となります。
特に、手術のリスクとしては手術痕を気にされる方は少なくありません。

その点、最近ではMIS(Minimum incision surgery:小切開手術またはMinimum invasion surgery:最小侵襲手術)を目的とした、傷を小さくする「くり抜き法」という新たな手術方法が注目されています。
この方法の適応などは、粉瘤手術専門クリニックで相談することが望ましいと思われます。

アイシークリニックでは「くり抜き法」による治療を行っていますので、以下、概要をご説明します。

→詳しい説明は次のページをご参考ください:粉瘤(アテローム)手術について

粉瘤(アテローム)の完治を目指すふたつの治療法 ~「切開法」と「くり抜き法」~

粉瘤の治療にはふたつの方法があります。

アイシークリニック新宿院の粉瘤治療へのこだわりについて

切開法 ~従来の粉瘤の治療法~

ひとつめは切開法という手術法です。

これは皮膚を大きく切開し、粉瘤をまるごと除去してから縫い合わせるものです。

技術的に容易で再発率も低い代わりに、傷痕が残りやすいという弱点があります。

くり抜き法(へそ抜き法) ~新しい粉瘤の治療法~

ふたつめはくり抜き法という手術法です。

近年新しく登場したこの方式は、特殊なパンチのような道具で粉瘤に小さな穴をあけ、そこから粉瘤の内容物を絞り出した後に、しぼんだ粉瘤の袋を抜き取る方法です。

くり抜き法とは

このくりぬき方法で手術を行いますと、手術後にもほとんど傷は目立ちません
特に顔にできた粉瘤を取り除く際、また女性の患者様の場合など『とにかく傷跡が目立たないようにして欲しい』『キレイに取り除くことはできるのか』といった声を伺うことが多くあります。
手術を受けるにあたり、『傷跡を残したくない』『できるだけ綺麗に仕上げたい』と思うのは当然のこと。
アイシークリニックでは、症状に応じてくりぬき法による治療を提案しております。

粉瘤の治療法の一つ「くり抜き法」について

くりぬき法のメリット

従来の治療法と比べ、くりぬき法のメリットとしては下記が挙げられます。

  • 傷跡が極めて小さく、目立たなくてすむ
  • 手術時間が非常に短い

そもそも穴を開ける大きさが粉瘤自体に比べかなり小さいこと、また傷跡を縫わなくても良い場合が多いのです。

きちんと手術を行えば、もちろん再発率は従来の手術方法と変わりありません。
また、保険診療ですから、患者様の金銭的負担も従来と変わることはございません。
ただ、治療方法の見極めも含め、より綺麗に、そしてより再発しにくく仕上げるためには、従来の手術方法よりも繊細な技術力と美的センスを持つ執刀医による手術が必要とされます。

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→より詳しく粉瘤手術について知りたい方はこちら:粉瘤(アテローム)手術について

粉瘤(アテローム)の傷はだれが治すのか?

最後に、粉瘤の治癒について補足しておきます。

粉瘤治療では、手術後その日のうちにガーゼ、絆創膏、透明フィルムなどを貼って帰宅します。
3~5日程度血が滲むのは普通のことです。
血が溢れたり痒(かゆ)みがでたりした場合は、適時ガーゼなどを交換しつつ、様子を見ます。

術後2~4週間で穴はふさがり、内出血も1~2週間で落ち着きます。
傷は一時的にしこりとして残る場合もありますが、数ヶ月~数年単位で消失するでしょう。

このように、粉瘤の治療によってできた傷は医者が手をかけて治すのでも、ガーゼなどの道具が治すのでもなく、我々の体が自力で治します
傷口がくっついていることに気を配ってさえいれば自然と元通りになる皮膚とは、ふしぎなものですね。

さらに言えば、粉瘤の治療によってできた傷が治癒する過程で、我々の体は肉芽組織と瘢痕組織というものをつくりだします。
これらは普段は存在しない組織であり、傷を受けたときのみはたらきます。
まず修復段階の初期では、肉芽組織が誕生し、傷口をおおまかにふさぐことで応急処置のような役割を果たします。
それがやがて瘢痕組織に置き換わり、傷はだんだんと安定していきます。
肉芽組織と瘢痕組織は体中どの部位でも活躍するため、粉瘤のような発生箇所が安定しない病気にも当然対応してくれます

では、なぜそんなことが可能なのでしょうか?

それは我々の体に自然治癒力というものがそなわっているからです
たとえば粉瘤の治療によって受ける外傷のほかにも、我々は化学物質の侵襲や気温変動などから常に身を守り生きています。
その盾となるのは皮膚で、盾が破られたとき、我々の体は迅速に盾を修復しようと試みます。

人体にとっての皮膚修復の機能とは、生命の危機を脱するための最も大切な治癒能力のひとつなのです

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