粉瘤・アテロームの手術症例(耳付け根・40代男性・2016/11/22)

今回は耳の付け根付近にできた粉瘤(アテローム)の手術について、画像を交えながら解説したします。

「粉瘤とは何か」「粉瘤に関する勘違い」など、治療に役立つコラムも掲載していますので、ぜひ一度手術前に目をお通しください。

ブログにご協力して下さった患者様に心より感謝します。

痛みも伴っている粉瘤の治療

40代男性。

耳の付け根付近に炎症を伴う粉瘤が見られました。

最初はニキビだと思われていたそうですが、治るどころか次第に大きくなっていったため不安に思いご来院されました。

粉瘤・アテロームの手術症例(耳付け根・40代男性・20161122)1

粉瘤の料金や副作用、リスクに関する注意書き粉瘤の料金や副作用、リスクに関する注意書き

粉瘤は体中のどの部分にもできる可能性があります。

また、基本的に自然治癒することはないため、治療は手術をおすすめします。

さらには、粉瘤を放置すると、炎症や化膿を起こす可能性があるほか、肥大化することもあります。

したがって、粉瘤の疑いがある場合は、すぐに医療機関で診察をしてもらいましょう。

粉瘤に関する勘違い

では、なぜそのまま放置してしまうのでしょうか?

その理由として、粉瘤に関する勘違いがあると考えられます。

勘違い1:粉瘤をニキビやその他のおできと間違える

粉瘤は初期症状はニキビに似ていることが多く、放置していれば治るだろうとご来院されない方がいらっしゃいます。

しかし粉瘤はニキビと違い、放っておくと肥大化する可能性もあり、基本的に自然に治ることはありません。

早めの手術による摘出をおすすめします。

※参考記事:粉瘤と尋常性痤瘡(ニキビ)の違い

勘違い2:粉瘤は自分で潰してしまえば治る?

中には粉瘤の中に溜まっている垢を出してしまえば治ると勘違いしていらっしゃる方もいるようです。

しかし自分で潰してしまったことで細菌に感染し、赤く腫れてしまう事があります。

炎症が起きる前に早めの摘出手術をおすすめしています。

※参考記事:炎症性(化膿性)粉瘤とは

勘違い3:手術の傷跡は大きくなってしまうのでは?

たしかに、手術となると傷跡が気になるかと思います。

当院では「くりぬき法」は「切開法」よりも傷跡への配慮をしやすいと考えており、当院では日帰り手術を目指すためにも、患者様の状態を踏まえて、くりぬき法をご提案することがあります。

不安に感じる部分もあると思いますが、担当の医師が丁寧にご説明させていただきますので、どうぞお気軽にご相談ください。

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くりぬき法という粉瘤治療

粉瘤はそのままにしておくと次第に大きくなり炎症をおこす場合があります

摘出手術ですが、当院では粉瘤の治療を通常の「切開法」ではなく、上述したように「くりぬき法」という摘出方法で手術を行う場合もあります。

今回の患者様のケースでは、くりぬき法で対応させていただきました。

くりぬき法の手術の流れは以下のようになっています。

  1. 局所麻酔
  2. くりぬき法を用いた施術
  3. 粉瘤の取り出し
  4. 縫合またはガーゼ

また手術前に局所麻酔を使用し、痛みをほとんど感じることなく手術を終えることを目指しております。

※参考記事:粉瘤(アテローム)手術について

痛みの軽減を目指した局所麻酔

「麻酔が苦手」という方もご来院されますが、当院では極細の針を使用するなどの工夫をし、注射時の痛みの軽減も目指しています。

患部の状況、体調などの影響も含め、痛みの感じ方には個人差がありますが、当院では患者様のご負担を軽減すべく、痛みを感じにくい手術を目指しています。

くりぬき法を用いた粉瘤手術

手術は専用のトレパンという器具(写真の緑色の器具)を使用し、粉瘤を摘出していきます。

粉瘤・アテロームの手術症例(耳付け根・40代男性・20161122)2

粉瘤の料金や副作用、リスクに関する注意書き粉瘤の料金や副作用、リスクに関する注意書き

上記の写真はちょうど器具を使用し切開しているところです。

切開したあと、ピンセットにて粉瘤を取り出していきます。粉瘤は、取り残すと再発の危険があるので、取り残しのないように慎重に行っていきます

今回は術後の傷跡は小さかったので、縫合の必要はありませんでした。

ただし、症状や摘出した位置によっては縫合させていただくこともあります。

粉瘤・アテロームの手術症例(耳付け根・40代男性・20161122)3

粉瘤の料金や副作用、リスクに関する注意書き粉瘤の料金や副作用、リスクに関する注意書き

上の写真は粉瘤を「くりぬき法」で摘出したあとの写真です。

盛り上がっていた粉瘤を取り除くことができました。

術後の経過確認

手術後はガーゼを当てて終了となります。

当院では、経過を確認するために、手術後再度ご来院いただくこともございます。

その後は、過度な刺激を与えないようにしてお過ごしいただき、カサブタが取れれば、段階的に傷痕は目立ちにくくなっていきます

お風呂に関しては、手術当日は出血のリスクがあるため、入浴は控えていただきます。
翌日以降はシャワー浴にて石けんで傷を洗っていただいておりますが、お風呂・プールは清潔でないため、約1週間は、シャワーのみでお願いいたします。

ただし、その際少しでも異常や不安を感じた場合はすぐに当院にご連絡・ご相談ください。

※顔周りの症例についてはこちら:顔にできた粉瘤手術症例(一覧)

粉瘤治療はアイシークリニック

アイシークリニックは日本形成外科学会認定形成外科専門医のもと、チーム体制で皮膚治療を行っております。

また、患者様のご負担を考慮し、手術中の痛みの軽減を目指しており、術後の傷跡にも細心の注意を払い治療を行うようにしております。

ご不安に感じる部分は医師が丁寧に説明いたしますので、粉瘤や脂肪腫など皮膚科治療・形成外科治療をご希望の方は是非当院へご相談ください。

監修者

  • 東京大学医学部医学科卒業
  • 東京大学医学部附属病院勤務を経て、2014年10月〜当院治療責任者

  • 筑波大学医学専門学群医学類卒業
  • 東京大学医学部付属病院勤務
  • 独立行政法人労働者健康安全機構 横浜労災病院勤務
  • 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター病院勤務を経て当院勤務
  • 日本整形外科学会、東日本手外科学会、末梢神経学会、日本職業・災害医学会
  • 日本整形外科学会整形外科専門医

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